【69】斜里-知床峠-羅臼

世界遺産知床。半島で生きる動物の映像は、小さい頃の数少ない記憶。北海道で一番訪れたかった場所へ向かう。

4時半に起き、ホイールの振れ取りをやってみる。加減が難しい。完全に振れを取ることはできていないが、小さくはなったので完了とする。MSRのテントの方が話しかけてくれた。夫婦でキャンプをしていた様だ。撤収スピードは鬼早かった。クリオネキャンプ場を後にする。f:id:RSSHAKE:20210615084014j:image

ウトロへの道中、「天に続く道」という直線道路がある。天に続く、ということは坂で、完全に寄り道なので迷ったが、結局向かってしまう。段々と伸びる坂を汗だくになりながら押し登り、やっと道のスタート地点までたどり着いた。f:id:RSSHAKE:20210615084048j:image
f:id:RSSHAKE:20210615084044j:imageまっすぐ伸びる道は水平線近くまで続き、確かにその表現がぴったりだ。

坂を下り経路へ戻る。風も雲もなく、半島の縁を沿う道は気持ちが良く、普段出ない速度域で安定して進む。オシンコシンの滝が見えてきたら、ウトロへはもうすぐそこだ。f:id:RSSHAKE:20210615084119j:image写真で見たことがあるが、水量が多く迫力がすごい。飛沫が展望台にまできて地面はずぶ濡れ。f:id:RSSHAKE:20210615084143j:image
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ウトロに到着した。看板が多く建っている。道の駅ウトロシリエトクに自転車を停めて中に入る。シリエトクは知床の元。お土産品も豊富にある。これから向かう知床峠は700mの高さまで登るキツい峠、まずは飯を食べる。向かいの「荒磯料理熊の家」の荒磯丼はとても美味かった。f:id:RSSHAKE:20210615084232j:image
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峠へ向かう前に、お土産を買う。こういうところでは土産は買うと決めているので、予算を少し高めに色々買う。知床のtシャツを買い、着替えていざ峠へ。

まずは知床自然センターまで、一気に始まる登りをなんとか乗り越える。f:id:RSSHAKE:20210615084300j:image
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f:id:RSSHAKE:20210615084257j:imageここには映像資料コーナーがあるのだが、コロナで閉館しており誰もいない。ここで道は分岐する。分岐先は五湖で、寄り道だ、しかもガイドなしでは一湖しか行けない。それでも見たいと感じ、分岐に入る。f:id:RSSHAKE:20210615084313j:image

勾配も長さも想像以上の下り坂、同じ道をまた戻る事、戻ってから峠の本番だという事を考えると、五湖まであと少しの所で始まる坂で引き返すことを決めた。f:id:RSSHAKE:20210615084346j:image
f:id:RSSHAKE:20210615084350j:imageこのまま進んでは羅臼に辿り着くのが夜遅くになってしまう。分岐まで40分近くかけて戻る。

やっと分岐に戻った時には、用意していた飲料が残り200mlくらいまで減っていた。直射日光とエグい坂で身体中の水分が飛んでいく。しかもコロナでセンターが閉鎖しているせいで、飲料補給の手段がない。かと言ってこのままウトロに引き返すわけにもいかない。残りの分量で500m峠を登っていくしかない。f:id:RSSHAKE:20210615084418j:image

4-6%の坂が約10kmも続く。夕暮れで日差しが弱くなったことが幸いして、自転車を押しながら少しペダルを踏むのを繰り返しても喉の渇きをあまり感じない。横手の茂みが風で音を出す。もしかして動物なのではないかとビビりながら1時間半かかりようやく峠を上り切った!f:id:RSSHAKE:20210615084455j:image
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正直閉鎖している施設は見たかったけど、峠から見える羅臼岳根室海峡国後島をみれただけでも家を出てよかった。

知床が世界遺産に登録された理由は、流氷がもたらす豊かな生態系。景観に関しては登録基準には合わなかった。冬から春がここを訪れるのに一番の時期だと感じた。今回は見ることはできなかったが、また来ることは確実だ。

峠の石碑で写真を撮る。f:id:RSSHAKE:20210615084451j:image小さな虫が脹脛に止まり、痛みが走る、噛まれた。太陽が沈む、さっさと羅臼まで下らないければ。羅臼までの下り坂は急坂急カーブの連続。よそ見をしようものならあっという間に崖に突っ込む。しかし羅臼岳が綺麗でその気になってしまいそうになる。f:id:RSSHAKE:20210615084759j:image半分まで下った所でエゾジカ2頭が突然出てきた。1頭出てきたらもう一頭いると思え、とどこかに書いてあった気がするが、いきなり2頭出てくるとは。デカくて、あれと当たったら大怪我間違いなしだろう。

ようやく羅臼まで下ってきた。野営場も、ビジターセンターも閉鎖している。今日は羅臼から北に行ったところの二つ岩キャンプ場を予約している。「熊の入った家」というライダーハウスが併設されている。突き当たりを左に曲がり、相泊方面へ。海の向こうに国後島がはっきり見える。

キャンプ場に到着し受付を済ませる。大らかなマスターさんから入り口に金魚がいることを教えてもらった。全く気が付かなかった。丁寧に施設の案内をしていただき、設営を済ませる。前室から国後を見ながら、飯を作る。f:id:RSSHAKE:20210615084844j:image

翌朝、ガスってなければ国後からの日の出が見れるとマスターさんは仰っていた。また明日も早起きだ、寝袋にくるまると疲れが一気に押し寄せ、そのまま眠った。

明日も無事であります様、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210615084922j:image

【68】女満別-屈斜路湖-斜里

昨夜は何故か寝付きが遅く、1時半ごろ寝て5時半ごろに起きた。今日も雲一つない快晴二日間お世話になった女満別野営場を7時ごろ後にする。f:id:RSSHAKE:20210613071951j:image

美幌町市街地までは直線で約20km、段々と太陽が上がり直射日光が強くなる。ちょうど学生の登校時間辺りに市街地に着いた。ここから美幌峠に入るのだが、どれくらいしんどいのだろうか。久しぶりにローソンを見かけ、これから先の食料を買い峠へ進む。f:id:RSSHAKE:20210613071940j:image

入り口から街路樹が並ぶ綺麗な道が続く。恐らくカントリーサインに描かれている並木はこれだろう。斜度は緩やかでまだ景色を楽しむ余裕がある。休憩で立ち寄った古梅神社には牛魂碑が建っていた。フレーメムはフレーメンなのだろうか、近くに人はおらんのでわからず終い。f:id:RSSHAKE:20210613072007j:image
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いよいよ登り区間に入る。斜度4-6%の坂が途切れる事なく続き、直射日光も合わさって非常にしんどい登りだ。汗は止まらず、用意していた水と飴を摂取するタイミングを考えなければぶっ倒れる位の暑さ。踏ん張り過ぎず1時間かけて峠を登る。頂上には道の駅ぐるっとパノラマ美幌峠があり、その看板が見え始めた辺りから木々で覆われた視界が開けてくる。f:id:RSSHAKE:20210613072057j:image
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ようやっと頂上に着いた頃には上半身汗まみれ、こんな状態では中に入れない。心地よいそよ風に数十分あたり、中で豚丼を頂く。美味しいとしか表現できない。本当に美味い。一口、その度噛み締め食べた。

道の駅から歩いて5分で屈斜路湖の展望台に行ける。美空ひばりの美幌峠が流れている。日本最大のカルデラ湖、視界の端から端まで続くその広さに驚く。こんなでかい湖が冬には全面凍結する。f:id:RSSHAKE:20210613072129j:image
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道の駅を後にし、横手に屈斜路湖を眺めながら急カーブを下る、よそ見をしていたらあっという間にくたばってしまいそうな下り坂。ようやっと砂湯までついた。クッシーという謎の生物の模型と一緒に多くの人が写真を撮っている。砂浜では子供が穴を掘ってお湯を出し、湖上ではカヌーが数隻浮かんでいる。屈斜路湖沿いはレジャースポットだ。f:id:RSSHAKE:20210613072213j:image
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摩周湖方面へ曲がる。摩周湖には行きたかったが、斜里に着くのが遅くなってしまうため今回は諦めた。川湯の足湯で休んでいると、大きな破裂音が響いた。どっかの車のタイヤがパンクでもしたのかと思いながら出発しようとすると、後輪がおかしい。あの音は後輪が出した音だった。

家を出てから初めてのパンク。恐らく、空気圧を高めにしすぎた状態で、高気温の中放置したことが原因だろう。タイヤにはなんともなく、チューブが縦に長く裂けている。急足でチューブを交換する。ホイールが振れている事に気づく。ここまで振れが大きかった記憶はない。明日の朝まで持ち堪えてくれる様祈りながら出発し、斜里までの峠を越える。

ここから先は写真を撮らず、速度を出して走っていた。斜里岳が夕日に照らされ綺麗だったことだけは覚えている。f:id:RSSHAKE:20210613072255j:image

目的地のクリオネキャンプ場に着いたのは18時過ぎ。若い方々で運営しているこのキャンプ場は広く、近くに温泉もありとても整っている。管理棟は24時間空いていて、漫画や知床関連の書籍が読める。フリーサイトで設営を済ませると、奥には同じMSRの大きなテントが。やはりかっこいい。

何はともあれ風呂、斜里温泉湯本館へ。f:id:RSSHAKE:20210613072309j:image浴場は2つあり、熱い方の第二浴場へ。疲れが一気に吹き飛ぶ気持ちよさだった。キャンプ場に泊まると半額で入れる点は強い。

テントに戻り、ホイールの振れ取りの記事を見直して眠る。早く起きてなんとかしなければ。

明日も無事であります様、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210613072528j:image

【67】女満別 整備ミスストップ

青空が広がっている。今日はチェーンを交換したらここで一日休むつもりだったが、そうしてはもったいない、さっさとチェーンを交換しなくては。

約3100km、よくここまで持ってくれた。ピンを外し、スプロケットとチェーンリングを掃除する。次のチェーンはシマノなので、今までとどう違うのだろうかと思いながらピンを刺す途中、手を滑らせピンを折ってしまう。本来入るはずのピンは落ち、誘導部分だけが刺さる。修正は不可能、予備のチェーンはない、つまり走れない。近くにホームセンターがあるが、この規模の町で果たしてあるかどうか...とりあえず歩いていくしかないと思ったところで、声をかけられる。

稚内ライダーハウスで一緒だったライダーさんが偶然、同じ野営場にいらっしゃったのだ(以下Hさん)。状況を伝えると、バイクの後ろに乗って行きましょう、と提案してくれた。偶然にもヘルメットがあり、お言葉に甘えさせて頂いた。

近くのホームセンターに行くがやはりチェーンはない。次にサイクルストアへ伺うも同じ。となると、網走市街のホームセンターならばと、電話して在庫を確認する。あるそうだ。Hさんは網走まで走りましょうと提案してくださった、感謝してもしきれない。

バイクの後ろに乗るのは初めてだ。想像よりも乗車中は安定していた。普段受けている風とは全く違う気持ちの良い強い風と、強い振動が新鮮な感覚を頭に刻む。北海道はライダーの聖地、バイクでこの地を走る気持ちよさを感じられるとは思わなかった。Hさんが交差点を曲がるときに出すハンドサインがめちゃくちゃかっこいい。二輪車はこんなにも魅力的なのか。網走まで僅か20分ほどで到着し、目当ての品を購入する。

往路と別の道で女満別へ戻る事に。自転車では絶対に行こうと思わない坂道を登っていく。左手に網走、斜里、知床連峰を望む景色が広がる。予め道を調べてあったかの如くスムーズに走るHさん、しかしこの道は偶然通った様だ。連峰をバックにHさんとバイクを撮影させていただく。f:id:RSSHAKE:20210613063449j:image

野営場に到着し、Hさんはパッキングを手際良く終わらせ出発した。本当にありがとうございます、Hさん。家に戻ったら、まずは免許をとります。

早速チェーン交換を行う。ピンは刺さるが、アウターリングが外側へ反ってしまう。チェーンカッターをよく見ると、アウターを押さえる部品がついていなかった。工具箱の省スペースを目的にカッターを分解収納したことを思い出す。部品をつけ、再試行して無事交換完了。工具の分解は絶対にしない。

時刻は15時過ぎ。まだ日の入りまで時間がある。畑の奥に7本のカラ松が不均等に並ぶ、メルヘンの丘へ走る。真っ青な空に、直線に並ぶ稲がカラ松を際立たせる。何故この光景が有名なのか、黒澤明制作の映画に出てきたから、だそうだ。f:id:RSSHAKE:20210613063906j:image
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反対方向の女満別空港へ寄ってみる。小さな空港だが、羽田や千歳への航路がある。羽田には数回行ったことがあるのだが、知らなかった。f:id:RSSHAKE:20210613063942j:image
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野営場に戻り、飯を作る。明日こそはやっと移動できる。晴れの日も1日伸びたおかげで、美幌峠を越えて知床へ行ける。改めてHさんの助けに感謝をしながら就寝した。

明日も無事であります様、気をつけます。

【66】サロマ湖-女満別

フライシートの裏はかなりの結露、加えて蚊がたくさん止まっている。片付けが面倒くさい。虫対策をせねば。

音楽のならない道の駅で支度をしていると、土浦ナンバーのキャンピングカーが止まっていた。夜の霞ヶ浦を走って抜けたのを思い出す。運転手さんは愛犬と共に北海道を走っているそうだ。f:id:RSSHAKE:20210612105606j:image

昨日の目的地だったキムアネップ岬に行ってみる。キャンプ場は閉鎖していたが、サンゴ草群落やキャンプ場の遊歩道は開いていた。9月ごろには赤く染まるらしい。遊歩道の一番奥に立つアンテナに、恐らくタカだと思うが鳥が止まっている。ゆっくり近づくも、飛んでいってしまう。その時の首が結構曲がっていて驚いた。f:id:RSSHAKE:20210612105649j:image
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f:id:RSSHAKE:20210612105645j:image岬を抜け湖畔を沿う道を行く。木々が生い茂り、隣に国道が走っているとは思えない雰囲気が漂う。

しばらく走ったが寒さと空腹で止まってしまう。曇りだとこんなに寒いのか。日中の最高気温は15℃だと出ているが、今は一体何度なのだろう。近くのコンビニまで走り、どん兵衛大盛りで腹を満たす。f:id:RSSHAKE:20210612105721j:image

常呂(トコロ)を過ぎ、能取湖(ノトロ)に近づくとサイクリングロードの看板が見えた。f:id:RSSHAKE:20210612105740j:image

オホーツクサイクリングロード。廃線路を活用してできた自転車道で、実はサロマ湖から始まっていたそうだ。網走まで、能取湖網走湖を沿いながら約40kmも続く。自転車道は車の心配をしなくていい分とても気が楽だ。勾配もキツくなく、走りやすい。所々林の中を進むので、枯れ枝が道に散乱していた。f:id:RSSHAKE:20210612105806j:image
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網走湖を南下する。南下と言っても登りだった。吐息が白い。灰色の雲が広がり、網走湖は見えない。幸いにも追い風だったので、声を出せるくらいの寒さだった。ここから女満別(メマンベツ)まで、汗をかかず冷えないように走る。f:id:RSSHAKE:20210612105824j:image

美肌の湯という銭湯で風呂に入り、寝床の作戦を練る。近くに女満別野営場があるそうだ。閉鎖している情報はない。到着すると観光案内所で許可を取れとの看板がある、どこなのだろう。検索をかけると道の駅にピンが出た。期せずしてメルヘンの丘の近くまで行くことに。道の駅で尋ねると、それは役場でやっているらしい。役場は女満別の街中、通ってきたところだ。

大空町役場の職員に尋ねると、それは道の駅だと回答を受ける。何か食い違っているのでもう一度聞き直すと、担当課に聞いてくれた。何と親切な事か、今の時期は自己責任で使用可能との事だった。待っている間に見た高校の広報には、生徒にクロームブックが配布されていると書いてある。

寒いので、飯は鍋にする。今の装備でできる限界の料理だ。といっても鍋の素を入れるだけなのだが、それでも美味いのだ。スーパーで食材を買う。野菜と、女満別で育った豚肉、惣菜の春巻きとビール。食材を買う時間はとても好きだ。スーパーの看板には気温が表示されていた。7℃は寒い。f:id:RSSHAKE:20210612110044j:image

野営場に到着し、設営を済ませたらすぐに飯を作る。今日も昼飯を食っていないので腹が鳴りまくっていた。暖かい鍋、よく噛むほど美味い野菜、腹の満足度を押し上げる豚肉、そして黒ラベル。ありがとう女満別

湖畔の野営場なので虫が多いが、適度に追払い入り口を閉めて就寝。明日はやっとチェーンを交換できそうだ。

明日も無事でありますよう、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210612110117j:image

 

 

【65】雄武-佐呂間

日の出岬の朝日の為に早起きしたものの、厚い雲が広がっていたので二度寝した。f:id:RSSHAKE:20210608064225j:image

結露しない日の撤収は外して畳むだけで本当に楽だ。その分自転車のチェックに時間を割ける。リアバックの取り付け部品が一つ無くなっていた。嵌め込み部品がなくなることに驚きながら、ビニールテープでとりあえずの処置を施す。

稚内、名寄、網走への交通要所である興部には、1980年まで鉄道が走っていたそうだ。写真は撮り忘れた。溜まった郵送物を出し、出発する。

紋別市に入ると坂ばかりだ。晴れなのに風がとても冷たく、それでいてジメジメだ。紋別の気候はそういうものらしい。国道から見える市街地風景はとても綺麗で、オホーツク海側屈指の港町だということがわかる。f:id:RSSHAKE:20210608065558j:imagef:id:RSSHAKE:20210608065711j:image
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当然、流氷博物館などは閉鎖しており、外から眺めるのみとなった。冬に見れる流氷は住んでる人の特権だろう。カニの爪やオホーツクタワーを見て紋別を後にする。f:id:RSSHAKE:20210608070010j:image
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湧別町から先には、サロマ湖を中心に大きな湖が点在する。今日の目的地はサロマ湖にあるキムアネップ岬キャンプ場なのだが、先日調べても閉鎖の情報は見当たらず、不安になりもう一度佐呂間町のHPを漁ると該当のページを発見した。どうしようか。とりあえず先に進む。芭露(バロウ)の町にかっこいい看板があった。大きい口という意味らしい。f:id:RSSHAKE:20210609205417j:image

サロマ湖を走る国道は5回アップダウンがある。一つ目は湖畔の道でパスできたが、以降はダメ。ヘトヘトになりながら道の駅サロマ湖の手前まできた。坂はあと一つ。湖畔に閉館したルートインホテルがある。なんとも不気味な雰囲気だが、まだ何も出なさそうだ。坂を登りきり道の駅に着いた。

音楽が爆音で流れている。2曲どちらもサロマ湖の歌だ。フォークソング調の歌がすごく耳に残る。「君のサロマ」、夜寝るまでずっと頭に残る良いメロディだ。https://youtu.be/djIcbT6gLMI

寝床を探さなければいけないが、サロマ湖に沈む夕日も見なければならない。道の駅にはなんとしてでもテントを張りたくない、そう思いながらさっき登った坂を歩いて下る。途中で良さげな場所を見つけ、まず一つはクリア。廃ホテルの横から今まで超えてきた丘が連なる風景が見える。f:id:RSSHAKE:20210609205652j:image改めてこの湖のデカさを感じる。そういえばサロマ湖は3番目にでかい湖で、霞ヶ浦の次にでかい。湖口は二つあるが、昔は東側の一つしかなく、西側の湖口を開削する際には反対もあったそうだ。開削した影響で牡蠣は取れなくなったが、ホタテの繁殖には適した環境になったそうだ。f:id:RSSHAKE:20210609205734j:imagef:id:RSSHAKE:20210609205759j:image

目星をつけていたところに戻り、設営を済ませ就寝。水の音が響く、何も出なければ良いが...
明日も無事でありますよう気をつけます。

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