フライシートの裏はかなりの結露、加えて蚊がたくさん止まっている。片付けが面倒くさい。虫対策をせねば。
音楽のならない道の駅で支度をしていると、土浦ナンバーのキャンピングカーが止まっていた。夜の霞ヶ浦を走って抜けたのを思い出す。運転手さんは愛犬と共に北海道を走っているそうだ。
昨日の目的地だったキムアネップ岬に行ってみる。キャンプ場は閉鎖していたが、サンゴ草群落やキャンプ場の遊歩道は開いていた。9月ごろには赤く染まるらしい。遊歩道の一番奥に立つアンテナに、恐らくタカだと思うが鳥が止まっている。ゆっくり近づくも、飛んでいってしまう。その時の首が結構曲がっていて驚いた。
岬を抜け湖畔を沿う道を行く。木々が生い茂り、隣に国道が走っているとは思えない雰囲気が漂う。
しばらく走ったが寒さと空腹で止まってしまう。曇りだとこんなに寒いのか。日中の最高気温は15℃だと出ているが、今は一体何度なのだろう。近くのコンビニまで走り、どん兵衛大盛りで腹を満たす。
常呂(トコロ)を過ぎ、能取湖(ノトロ)に近づくとサイクリングロードの看板が見えた。
オホーツクサイクリングロード。廃線路を活用してできた自転車道で、実はサロマ湖から始まっていたそうだ。網走まで、能取湖と網走湖を沿いながら約40kmも続く。自転車道は車の心配をしなくていい分とても気が楽だ。勾配もキツくなく、走りやすい。所々林の中を進むので、枯れ枝が道に散乱していた。
網走湖を南下する。南下と言っても登りだった。吐息が白い。灰色の雲が広がり、網走湖は見えない。幸いにも追い風だったので、声を出せるくらいの寒さだった。ここから女満別(メマンベツ)まで、汗をかかず冷えないように走る。
美肌の湯という銭湯で風呂に入り、寝床の作戦を練る。近くに女満別野営場があるそうだ。閉鎖している情報はない。到着すると観光案内所で許可を取れとの看板がある、どこなのだろう。検索をかけると道の駅にピンが出た。期せずしてメルヘンの丘の近くまで行くことに。道の駅で尋ねると、それは役場でやっているらしい。役場は女満別の街中、通ってきたところだ。
大空町役場の職員に尋ねると、それは道の駅だと回答を受ける。何か食い違っているのでもう一度聞き直すと、担当課に聞いてくれた。何と親切な事か、今の時期は自己責任で使用可能との事だった。待っている間に見た高校の広報には、生徒にクロームブックが配布されていると書いてある。
寒いので、飯は鍋にする。今の装備でできる限界の料理だ。といっても鍋の素を入れるだけなのだが、それでも美味いのだ。スーパーで食材を買う。野菜と、女満別で育った豚肉、惣菜の春巻きとビール。食材を買う時間はとても好きだ。スーパーの看板には気温が表示されていた。7℃は寒い。
野営場に到着し、設営を済ませたらすぐに飯を作る。今日も昼飯を食っていないので腹が鳴りまくっていた。暖かい鍋、よく噛むほど美味い野菜、腹の満足度を押し上げる豚肉、そして黒ラベル。ありがとう女満別。
湖畔の野営場なので虫が多いが、適度に追払い入り口を閉めて就寝。明日はやっとチェーンを交換できそうだ。
明日も無事でありますよう、気をつけます。