【106・107】新潟市-寺泊-上越

新潟県は実家から近く、且つ会社員だった頃に訪れた地域が多い。佐渡島から新潟市に戻り、糸魚川までの区間は昔を懐かしみながら進んだ。

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f:id:RSSHAKE:20210720194651j:image小学生の頃、臨海学校で訪れた寺泊。あの頃はただ海の近くに来たって言う意識だけだった。国道沿いにある魚市場、欲しがっていた謎の剣キーホルダーは今でも売っていた。f:id:RSSHAKE:20210720194657j:image
f:id:RSSHAKE:20210720194702j:image海岸にて野営。朝から夜まで快晴で、遠くにでかい積乱雲を見る日が続く。競輪選手さんと会った。おしゃれな服を召してピストバイクに跨り、足は丸太の様に太くてイカつい。自転車の色合いがすごく似ていた。函館でレースをしてきたと仰っていたので、頑張れば名前が分かりそう。
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柏崎刈羽原発の近く。携帯電話はなぜか圏外。BWRはBoiling Water Reactorの略で、沸騰水型原子炉。PWRはPressure Water Reactorの略で、加圧水型原子炉原発は停止中。一時期再稼働に進んでいた様だが、今年の初め頃、点検の未実施が発覚したり色々報道されていた。
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佐渡島のたたこう館にあったヤマイモ君とブタバナちゃんの欅が立っていた柿崎の善道寺。健在の欅から離れた場所に根っこが残っている。年がだいぶ経っているので侵食が激しいが、それでも輪郭ははっきりと想像できる。
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上越市。ドイツのオリンピック体操選手団が事前合宿しているらしい。立ち寄った施設のテレビには毎度オリンピックの悪いニュースが流れている。誘致が決まったあの時の役人の盛り上がりは一体なんだったのだろうか。

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【105】佐渡島 相川-両津港-新潟市

両津港の南には朱鷺の森公園がある。そこへ行きたいが、大佐渡を回って一周もしたい。結局一周し、朱鷺の森公園の閉館時間に間に合わなかった。めっちゃ残念、一周しない方が良かったのでは...

ということで出港までの写真をば。
f:id:RSSHAKE:20210718095029j:imagef:id:RSSHAKE:20210718095033j:image水洗いしたタオルを干していた、ホテル大佐渡前の、確か春日公園


f:id:RSSHAKE:20210718095011j:image影の神。神が人の娘に惹かれ使いの牛を向かわせたが、娘が村から離れず、牛は娘を連れて帰れないため結局岩になったという。


f:id:RSSHAKE:20210718095025j:image坂の手前にあった八十八ケ所、第二十二札所。


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f:id:RSSHAKE:20210718095019j:image佐渡で有名なZ坂こと跳坂。実はこの坂の北がきつかった。


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f:id:RSSHAKE:20210718095014j:image大野亀と二つ岩。ここまで来るのがしんどくて正直何も覚えていない。

両津港に着いたのは17時半ごろ。最後の方はただ黙々と走る何ともしょっぱい終わり方。高温と坂はしんど過ぎた。朱鷺の森公園、行きたかったなぁ。フェリーの乗船は19時、それまでターミナル周辺を歩こうかと思ったが、待合室の椅子に座ると根っこが生えて動けない。やっと動けたのは乗船20分前、駐輪場で写真を撮っていると日蓮なんたらという人から声をかけられるが、丁重にお断り。県道45号線の看板を撮ろうと思ったが港周辺には無い。道路にポイ捨てされたコンビニ弁当の容器がワシに突かれている。f:id:RSSHAKE:20210719115247j:image
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フェリー乗り場に着くと、昨日たたこう館で一緒だった女性が同じ便で、声をかけてくれた。乗船間際だったのでそこまで話せなかったが、きっといい旅になったのだろう。f:id:RSSHAKE:20210719115451j:image

佐渡に来る時は見れなかったフェリーからの山々を展望デッキから眺めながら新潟港へ出発した。一番星に半月、夕日の薄い赤、とても綺麗な佐渡だった。おけさ丸の2等室は空調がガンガン効いており、乗客殆ど貸毛布を被っていた。そういう狙いなんだろうか。f:id:RSSHAKE:20210719115552j:image
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22時に新潟港に到着し、what's NIIGATを撮ろうと思ったが、ライトアップが消えておる。そういえばもう深夜だった。佐渡では一度も宿に泊まっていない。朱鷺の森公園を諦めた理由、それは翌日の服が無かった事。佐渡にはコインランドリーが無かったのだ。インター近くの快活へ行き、洗濯と充電を済ませて眠りについた。

明日も無事であります様、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210718101439j:image

 

 

【104】佐渡島 沢崎-たたこう館-相川

佐渡島は和太鼓プロ集団、鼓童の活動拠点。鬼太鼓座という団体から分岐し、世界各国で演奏もしてきたすごい集団。小佐渡左下、小木の山中に「佐渡太鼓体験交流館」略してたたこう館という施設がある。そこで行われておる太鼓体験会に参加したいのだが、ウェブ上では3日前までしか予約が入れられない。どうなることか...

昨晩の灯台は結構な崖に建っていた。下り坂を超え江積という地域の公園で用事を済ませる。海に向かって建つブランコを全力で振って見下げる海は相当気分がいいだろう。この江積から南の山に登ると、たたこう館にたどり着く。水を補充して山への分岐に入る。

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距離は短く勾配はゆるくない。加えて直射日光、汗が止まらない。日焼け止めは汗で流れた。30分ほど自転車を押し登り、ようやくたたこう館への丁字路まで登り切った。
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開館は9時からで、着いた時刻はその30分前。発汗を鎮めるにはちょうどいい、職員さんが行き交う道路の木陰でしばらく休む。9時になり、玄関に暖簾がかかって少しした時に中へ入り、体験について伺うと、13時半から体験会で人が来るからそこなら参加できます、と教えてくれた。んんん、あと4時間近くある。30分ほど悩んで、参加することにした。今日はそれほど進めないが、そういう日だ。体験までの時間、昨日通り過ぎた宿根木集落まで反対側の山を徒歩で降りて向かうことにした。f:id:RSSHAKE:20210718081506j:image

宿根木集落は住宅密集地、昔は結構栄えていた様で、佐渡の富の1/3を占めるほどだったという。廻船業が盛んで、この集落には船主や船大工が多く住んでいたらしい。家屋のほとんどはこの密度でも2階建、元は平家だったそうだ。公開住居もあったのだが全て閉館日。集落を一頻り周り、入り口にある柵で覆われた自販機に札を入れると詰まった。業者へ電話し30分待つことに...よくみると柵に取っ手があり開けられる、よく見ろ自分.。管理人さんがきて、詰まった分を渡してくれ、去り際に「佐渡を楽しんでくださいね」と仰った。これが妙に印象深かった。
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宿根木にもたらい舟があったのだが、時間がないのでパスした。また山を超えるが、徒歩はとても楽。30分ほどでたたこう館まで戻ると、小学生たちが館から出てきた。学校の体験学習らしい。小さい時からこういう場所に訪れる機会があるのはいいことだ。記念撮影の掛け声が独特だったが、何か理由があるのだろうか。
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体験の時間がやってきた。参加人数は自分と、女性二人組の3人だった。お邪魔してしまって忍びない。職員の人たちから自転車で来たことを当てられる。施設の前で長い時間木陰で涼んでいればバレる。あと日焼けがすごいのもあるのだろう。

体験会の先生はサミーさん、鼓童に入り20数年のすごい人。軽く自己紹介を交え、バチの握り方だけ説明をした後はサミーさんの真似をしたり、それぞれ好きなリズムで叩いてそれを真似てみたり、とても楽しい内容だった。すごい久しぶりバチを握ったが、ホールを見渡し、複数人で太鼓を叩くのは、もう本当に楽しかった。f:id:RSSHAKE:20210718081500j:image
体験会の後半、大きな2つの太鼓が主役になる。新潟県の柿崎市にある善道寺というお寺に生えていた大きな欅が腐り始め、倒木の危険があった為切り倒された。樹齢は600年、その大きな欅はヤマイモ君とブタバナちゃんに生まれ変わった。f:id:RSSHAKE:20210718081434j:image
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サミーさんが太鼓を叩く。ヤマイモ君の音は"雷の様な"ではなく、雷だった。ブタバナちゃんの音は、振動が複雑に響く重い音。原木をくり抜いて皮を張った2つは、丸い太鼓とは異なる音を出すので表現が難しいけどとても面白いそうだ。サミーさんの後に叩かせていただいた。ブタバナちゃんは鼻息鳴らして大興奮しているとサミーさんが、叩くと鼻の部分から空気が押し出され、その通り鼻息だった。

体験会の最後は一つの曲を覚えて帰る。「たたこう館にやって来た。ヤマイモどんどん、ブタバナぶー、佐渡佐渡佐渡佐渡佐渡島」さっきの小学生たちの記念撮影の掛け声はこの後半部分だった様だ。年甲斐もなく楽しみながら叩いた。f:id:RSSHAKE:20210718093518j:image

体験会を終え、職員さん達と話す。女性二人組の方は小さい頃、鼓動が学校に来たことをきっかけに太鼓を始め、今も続けているそうだ。たたこう館の玄関には朱鷺の写真が飾ってある。実は昨日、田んぼで大きな鳥を見かけていた。朱色だった様な気がしなくもないが、職員さんに話すときっと朱鷺だったはず、だそうだ。

たたこう館を後にし、国道を走って佐和田という栄えてる所まで走る。今まで屋内だったので日差しがきつい。下り基調なのが幸いだ。f:id:RSSHAKE:20210718093515j:image
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佐和田にはキャンプ場があるのだが、受付時間は過ぎており、週末だから人も多い。スーパーで食料だけ買って先に進んで寝床を探すことにした。スーパーで冷房に長く当たったせいか体の感覚がおかしい。宙に浮いている様な感覚だ。内心焦りながら、火力発電所近くの廃れた公園までたどり着いた。頭の中からピーピーと音が鳴っているような気がする。一体何なのだろう。日が暮れて人気がなくなった所で設営し、今日が終わった。

明日も無事であります様、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210718094416j:image

 

【103】佐渡島 姫川-沢崎

海に反射する朝日が眩しくて目が覚める。眠気がぶっ飛ぶ綺麗さだ。北陸は今日か昨日か梅雨明けした。天気は快晴、朝からゲンナリする暑さだ。熱中症、脱水症状だけには気をつけなければ。f:id:RSSHAKE:20210717075150j:image

キャンプ場を出発してすぐ、片野尾八十八ケ所と棚田の看板を見て足が止まる。四国ではなく佐渡なのに霊場巡り、調べると、佐渡真言宗が篤く信仰されていたが、江戸時代には本土への移動が難しく、その為島内でも霊場巡りの遍路として、佐渡八十八カ所が整備されたそうだ。この片野尾のものは、八十八体の石仏が坂にまとまっている。お遍路をしにきたのではないので、農道の上まで登ることにした。日陰には沢蟹がいて、危うく踏んでしまうところだった。
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佐渡の海側長辺は約60km、一日の平均移動距離より少し短い。とりあえず今日の寝床の目星がついたので急がずに海沿いを進む。集落間は坂道になっており、宮城岩手のリアス海岸を思い出す。赤玉という集落では、何かの祭りで飾り笹が立っていた。f:id:RSSHAKE:20210717075130j:image

暑さもピークに達する昼時、「春日」という食事処の暖簾を目にする。案内資料の注意書きにあったが、佐渡は港以外に食事ができるところが本当にない。カツ丼を頂いた。店主さんは昔自転車乗りだった様で、これからの道の勾配など細かく教えてくれた。退店の際にはボトルに氷水を補充していただき、もう嬉しさマックス。店を出てすぐ赤泊港にたどり着いた。数年前まではここから寺泊までのフェリーがあった様だが、今はない。
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暑さを凌ぎながら、小木港まで走る。ここからは上越までフェリーが出ており、それに乗って上越まで行きたいのだが、そうはできない。スーパーで補給食を買い、周辺ではここにしかない温泉で風呂を済ませる。佐渡の風呂事情はここから先さらに厳しくなる。

小木港周辺には、矢島・経島と宿根木という見所さんがいる。まず矢島の方から見て回る。海岸まで一気に下り、着いてみると朱色の太鼓橋から先は立ち入り禁止、たらい舟も今日の営業は終了。たらい舟は佐渡、小木地域の様な浅い入り組んだ海岸での漁の為に利用され始めたそうだ。漁で使われるたらいは観光用より一回り小さいらしい。
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時刻は18時手前、宿根木集落は通り過ぎて目星をつけていた所へ向かう。小佐渡の左下、深浦駐車場は災害復旧工事で閉鎖されていた。どうしようか...すぐ先の橋には思案橋、岩手で見覚えのある名前だ。結局佐渡の西端、沢崎灯台の下に良さげなとこに辿り着き、これ以上動けない為そこに決めた。
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ちょうど太陽が海に沈む時間。水平線近くには雲もなく、とても綺麗な日の入りを見れた。
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この快晴でアスファルトはまだ暖かい。これからの季節、こういう場所は避けたほうがよさそうだ、風がなければ芝よりはよかったんだがなぁ。暑さに苦しみながら、灯台の光と星空を見上げて眠った。写真を撮ればよかった。

明日も無事であります様、気をつけます。

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【102】新潟市-佐渡島・姫川

佐渡汽船のカーフェリー12時35分の便で佐渡島へ渡る。それまで洗濯やら食料買い足しやらを済ませ、フェリーターミナルに大体1時間前に到着した。自転車をそのまま持ち込む場合、大きいターミナルビルの隣の小さい車両受付棟に行かなければならなく、知らず間違える。今日の積乱雲が午前中から発達し、クソ暑い。乗船10分前、貨物の熱い排気に晒されながら列で待つ。f:id:RSSHAKE:20210716065743j:image

乗客はそこそこだった。自転車は自分一人。車両f:id:RSSHAKE:20210716065757j:image
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新潟港が小さくなった頃に二等席へ戻る。気がついたら終わっていた東北の経路をマップルに書き込み終え、少し仮眠をばと思い目を閉じ、アナウンスで目覚めると両津港に着いていた。フェリーから降り、毎度の事だが、この後どうしようか迷う。時刻は16時、日の入りまでは2時間近くあるが、それほど移動はできない。佐渡の上下の山山は上が大佐渡、下が小佐渡と呼ぶらしいのだが、想像の3倍でかい。果たして回りきれるんだろうか...f:id:RSSHAKE:20210716065747j:image

近くの道の駅で情報を集めるも、ジオパーク、朱鷺、金銀山、郷土芸能、サドイチ...情報が溢れてらっしゃる。とりあえず資料を頂き、小佐渡へ時計回りで回ることにした。小佐渡の右上に姫川キャンプ場があるので、とりあえずの目的地はそこ。約15kmのかまぼこみたいな坂道の連続は、短いように思えてそうでもなかった。途中、朱色の綺麗な橋がかかる神社に立ち寄った。
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キャンプ場は神社からすぐだが、それでも坂の連続、佐渡はずっとこんな感じなのだろう。フェリーの船内放送で確か「姫川灯台を過ぎて両津港へ入ります」と言っていた。その灯台の近くにあるキャンプ場からは、カーフェリの往来を見ることができた。
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明日も無事であります様、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210717074805j:image