【85】伊達-長万部

昨夜の若者は花火の後始末もせず、そのまま捨てて帰っていったようだ。こんな市はさっさと抜けてしまうのが吉。昭和新山洞爺湖は訪れたかったが、イカれた爺さんも集まってきて尚ここから離れたくなった為、早々に出発する。

長万部までは小さい峠を4回超える。めちゃくちゃ眠い状態でここを通るとは思わなかった。洞爺湖町に入り、超える山々と長万部が遠くに見える。洞爺湖へはいけなかったんで、駅だけは見る。駅前の道も前後の町と比較すると綺麗に整備されている。f:id:RSSHAKE:20210629095838j:image
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四つの峠の間にある豊浦町は、内藤大助の出身地だそうだ。道の駅にはその展示があるのだが、着いた頃は営業時間前、待つには長いので先に進む。大岸から礼文華(レブンゲ)へ行く道で分岐がある。海沿いへいったん下るか、そのまま国道を登るか。楽な下りが目先にあるけど、結局また国道へ登らなければならない。そう考えると登り続けた方が気が楽だ。f:id:RSSHAKE:20210629095919j:image
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天気は快晴、汗が止まらない。休日だけあって、マスツーリングバイクが大勢追い越して行く。数台ヤエーを交わしたが、正直自分の手の挙動は、助けを求めている様な動きになっているくらい体力がない。木陰で休みつつ、小幌駅に近い橋の上までやってきた。行ける道がない秘境駅として有名らしい。ふと内浦湾を見上げると小さな船が岸近くまで寄ってきている。その光景がなんとなく「NICE BOAT」だった。f:id:RSSHAKE:20210629100037j:image
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やっとこさ四峠を登り終えた、正直眠気がやばい。長万部までの15kmがとても長く感じる。清々しいくらい何もない直線道路を走り、長万部駅までたどり着いた。

カニ飯が有名だそうだが、そのお店はどこもバイクでいっぱい。その中に蕎麦屋さんがある。カニ飯に溢れるなか、このお店に引き寄せられる。新幹線スーパー北斗で売っているそば駅弁、作っているのはこの合田という蕎麦屋さんだそうだ。

蕎麦とカレーを頂き、近くの公園へ寄る。函館に着いてから自転車の整備しようかと思っていたが、想像以上にチェーンの音なりがするのでここらでやらなければ。屋根付きの東屋で座った瞬間、一気に眠気が襲ってくる。1時間ほど眠ってしまう。

仮眠から覚め、清掃と油差、タイヤローテを済ませる。ここまで約4500km。最後にタイヤのローテをしたのは1900kmの時、2600kmも走ってきた。フロントのブレーキシューはほぼ平で、交換しようと思ったがモンキーレンチだけでは無理。こいつと、後輪の振れは函館のお店で見てもらわなければ。リアキャリアを留める左のダボ穴のねじ山が潰れている、これはどうにもなんないだろう。3時間かけてとりあえずの整備を終わらせる。

まだ17時台で、ここは住居で囲まれている、寝床としては適さないので少し先まで移動する。国縫(クンヌイ)と言う地域に漁港がある。衛星写真で見ると特徴的な形をしている。この漁港の入り口に良さげな場所があった。地元民が高台から漁港と海を眺めている。この方が家に帰るのを待ち、設営を済ませる。日中の強い日差しで暖まったコンクリートからマットへ熱が伝わってくる。寝袋が暑いと感じたのは初めてだ、こんなことで季節の移ろいを感じるとは、東北で寒さに震えていた時期が懐かしい。f:id:RSSHAKE:20210629211038j:image

明日も無事でありますよう、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210629211121j:image