【86】長万部-函館

5時ごろ目が覚める。風呂に入りたくてしょうがない。写真整理などを済ませて8時過ぎに出発する。

八雲へ続く直線を走る。シャクシャイン古戦場碑へと曲がる道が、ちょうど片側交互通行区間で気づかず走り抜けてしまう。1時間ほど走り、遊楽亭と言う温泉宿に着いた。宿に隣には金太郎と言う食事処がある。f:id:RSSHAKE:20210629221635j:image
f:id:RSSHAKE:20210629221639j:image量がすごいらしい。風呂に入る前にあんかけ焼きそばを頂いた。大きな平皿、大量の餡と野菜、食べられるか不安だったか苦戦はせず、美味かった。遊楽亭の温泉には初期のピカチュウスヌーピー、片腕のドラえもんの石像があった。一体なぜ。

森町までの道は若干のアップダウンがある。跨道橋を数回超え、道の駅森に着いた。展望デッキのある3階建ての建物が目立つ。屋上からは北海道駒ヶ岳が綺麗に見え、遠くに室蘭も見えたzテーブルでは高校生がボードゲームをしていた。出口の階段の木の板には落書きが、逝ってよしは久しぶりに見る。f:id:RSSHAKE:20210629221716j:image
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大沼を抜けて函館へと繋がる5号線、最後の峠だと意気込みんでみれば、森町からは少し走っただけで下りになる。逆を考えると恐ろしい。大沼国定公園は絶景の本に載っていたが、スルーしてしまう。一時期大流行した「千の風になって」の誕生の地と書いてある看板に目を引かれるが、七飯の道の駅にはあるものが待っている。f:id:RSSHAKE:20210629221814j:image
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北海道に入ってから、50本以上はガラナを飲んでいる。本州でも飲みたいのだが、どうやらドクペとコーラが邪魔らしい。七飯の道の駅にはガラナソフトが売っている。広い道内でここしか売っていない。セコマガラナのロゴによく似た文字のカップ、20円加算すれば昔懐かしいパチパチが付く。

店内にはりんごパイも売っている。入り口にリンゴのモニュメントがあり、七飯は西洋りんご栽培発祥の地らしい。f:id:RSSHAKE:20210629221901j:image西洋があれば和もあるのかと思い調べるとそうらしい。和りんごは長野の善光寺でも供物として人気があったらしく、観賞用のりんごだったそうだ。今食用として食されるりんごは西洋リンゴで、明治時代に七飯で栽培が始まったそうだ。ガルトネルという人物は、当時の箱館奉行と西洋農業の試験実施の為、土地の借入をした。幕府瓦解の混乱に乗じて、彼は農地開墾契約を榎本武揚率いる旧幕政府と締結するが、この内容が「七飯の約300万坪の土地を99年借り入れる。代わりに西洋の農業技術を地民に教授する。」といった内容だった。この締結がゆくゆく、列強が日本を植民地化する際の足掛かりになってしまうと危惧した明治政府は、彼を帰国させ土地を買い戻すために賠償金を支払う。こういった歴史があり、今の七飯ではりんご栽培が盛んのようだ。りんごパイはうまかった。

道内最後に見る函館のカントリーサインが見つからない。f:id:RSSHAKE:20210629221952j:imageゲンナリしていた時にニュースアプリの速報が入る。千葉県でトラックが小学生の列に突っ込んだ事故が発生した。運転手の呼気からはアルコールが検知されたようで、児童二人が亡くなってしまった。一体どれくらいの数値が検知されたのだろうか。どんなに注意していても、他人の不注意により被害を受ける時があるにしても、いくらなんでも酷過ぎる。言葉が出ない。

天気は快晴で、このまま函館山の夜景を見ようと思っていたのだが、気分が落ち込みすぎてその気になれずそのまま快活クラブへ向かう。やっと一周して戻ってきたとは思えない心境だ。

明日も無事であります様、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210701034934j:image