【83】苫小牧-白老・ウポポイ

明け方降っていた雨は朝8時過ぎに止み、霧が深い中、駅前のCOCOTOMAという施設を見に出発する。僕街の展示は変わらずあったが、パトレイバーのコーナーが新しくできていた。名前は知っているが見たことはない。近いうちに見よう。受付の人に声をかければ、僕街のドラマの台本とデザインワークスを見ることができる。f:id:RSSHAKE:20210628074513j:image
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ウポポイという施設が白老のポロト湖畔にある。民族共生象徴空間としてアイヌ文化を発信する施設で、2020年の7月に開館した。北海道のいろんな施設でこのポスターを見かけており、且つ同じ島国の先住マオリを調べていた時期もあり、ここは時間をかけてみたい。しかし霧がすごい。f:id:RSSHAKE:20210628074720j:image

白老町に着いた。昼過ぎにはポロト湖北のキャンプ場で受付を済ませ、テントを設営して博物館へ向かう。HPには持ち込みテントは予約不要とあるが、当日昼前までの電話で予約をしなければならない。今回平日だったので対応していただけた。

14時過ぎにウポポイを訪れる。f:id:RSSHAKE:20210628075338j:image
f:id:RSSHAKE:20210628075239j:image閉館時間は18時、まずは国立アイヌ民族博物館の展示を見る。言葉、世界観、歴史、人の一生、交流、仕事と6分野の展示。人の一生の展示が一番興味を惹かれる。アイヌの女性は成人の前、顔に墨を入れる。男性は墨を入れない。文字を使わない民族には模様で色々な意味を表す習慣がある。マオリのタトゥーもそうだ。体に刺された模様は、生まれや先祖を示す。本当に興味深い文化だ。f:id:RSSHAKE:20210628075101j:image
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17時過ぎまで展示を見たので、体験施設で行われるプログラムは全て終了していた。博物館の奥には五つの家、チセが建っている。1棟が中に入れる展示、閉館間際なので自分一人しかいない。f:id:RSSHAKE:20210628075612j:image
f:id:RSSHAKE:20210628075608j:image囲炉裏のような場所で炭が燃えている。火のカムイ、アペフチカムイはとても大切な存在。火は人々の生活を支え、全ての始まり。アイヌの祈りは火を通して他のカムイにも伝わる。火は絶対に絶やされることはないそうだ。集落に新たなチセができた時はどのようにカムイを迎えるのか、博物館を出てから気になった。

ウポポイを調べると、候補に酷いとか色々出てくる。それは恐らく、仕事の展示の一部を言っているのだろう。北東北から樺太までの広い範囲に住んでいたアイヌ、日本の影響が強い地域もあれば大陸の影響が強い地域もある。それを一つの箱にまとめるのは難しいだろう。道北、道南、道東、道央、調べれば資料館は点在している。これらを回って初めて、理解が深まるのだろう。次回は是非ともバイクで行ってみたいものだ。f:id:RSSHAKE:20210628080121j:image
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近くのスーパーで食材を買ってキャンプ場に戻る。ポロト湖畔は年内に熊が出没しているそうだ。日はまだ出ているにしても、この1.5kmの林道は緊張した。飯を作りながら展示の内容について考えていたら日付が変わる頃、明日はそんなに移動できなさそうだ。

多分移動距離20kmくらい、ログをつけるの忘れていた。明日も無事であります様、気を付けます。