【42】大間-函館

日の出を寝過ごして起きたのは5時頃だった。14時10分函館行きフェリーに乗って本州を出る。それまでに自転車整備とタイヤのローテーションを終わらせる。

ここまでの走行距離は約1900kmだった。現状、リアディレイラーのロー側3段目が不安定、リアブレーキの遊びが大きい以外の不具合は見られない。ブレーキシューの摩耗具合はおそらく半分、チェーンの伸びもまだ大丈夫そうだ。キャリアとタイヤを外した状態の自転車を久々に見る。普段拭けない所も拭き、大体3時間ほどでやり終えた。写真を撮るのをすっかり忘れた。

11時半過ぎに大間テントサイトを出る。ここは無料でテントを張ることができ、炊事場があり、きれいなトイレもあり、設備は整っている。こういう施設は本当にありがたい。

 

昨日デルウィンさんは、本当に良い大間のマグロは外に出てしまうから、ここらで食べられるものは値段の割には世間で言われるほどすごいおいしいものではない、と言っていた。それは実際に食べてみなくてはわからない、値は張るが。

「大間んぞく」というお店のウニまぐろ丼をいただいた。マグロは、口に入れた後の味の続き方が地元のスーパーで食べる刺身と異なる、強く長く味が残る感じがした。マグロもウニめちゃくちゃうまい。

 

大間ターミナルにはフェリーが接岸していた。初フェリー。f:id:RSSHAKE:20210517063833j:image
受付開始まで1時間ほどあったので、周辺を見てまわる。ターミナル1階は受付、2階には売店と徒歩旅客の搭乗口がある。吹き抜けにはマグロの像が建っている。

f:id:RSSHAKE:20210517063903j:image
f:id:RSSHAKE:20210517063906j:image

フェリーの名は大函丸。車の搭乗口が開いている。船体には大きく津軽海峡フェリーの文字とイルカのマスコットが描かれている。名前はあるのだろうか。

f:id:RSSHAKE:20210517063836j:image

二輪車は最初に搭乗する。私の前には2台バイクがいて、どちらもホムセン箱やキャリアを積んでいる。搭乗し壁際に停めると、自転車は紐で縛られスコッチをかけられる。乗船完了、早い。客席へと登るエスカレーターがある。驚いた。

 

一番安いスタンダード席は雑魚寝の床、2階と3階の一部にある。きっと3階は穴場だろう。船橋甲板に上がると椅子が設置されたスペースがある。快晴で眺めは良い。船が出航するその前に自販機でサッポロクラシックと菓子を買っておいたので、遠くなっていく本州を眺めながら飲んだ。サッポロのビールはマジで美味い。f:id:RSSHAKE:20210517064151j:image

 

航行時間は1時間半、そのうち1時間はずっと甲板にいて写真を撮っていた。船は時速約30kmで進んでいた。こんなでかい船が原付と同じ速度を出すとは。少し疲労を感じたのは意外だった。

f:id:RSSHAKE:20210517064216j:image
f:id:RSSHAKE:20210517064219j:image

下船準備のアナウンスが鳴る。今度は3番目だ。車とバイクが船を出た後に自転車が出る。出口が開き山の裾野が見える。遂に北海道に入った。f:id:RSSHAKE:20210517064354p:image

とりあえず函館ターミナルに入る。さてこれからどうするか、全く考えていなかった。時刻は16時過ぎ、風呂に入らねば。24時間やっているスーパー銭湯が少し離れたところにある。やったぜ。

 

函館にはラッキーピエロがあると姉から教えてもらった。通称ラッピ、ハンバーガーやカレー、オムライスを販売しているご当地バーガー屋さんで有名。ターミナル近くの店舗に入ると、エルヴィスプレスリー激推しのファミレスのようなところだった。メニューが豊富すぎて迷う。とりあえず人気No. 1のチャイニーズチキンバーガーセットを頼んだ。マグカップに入ったポテトにはミートソースがかかっている。美味かった。店舗によって内装が異なるらしく、ラッピ巡りする人もいるらしい。マグカップが欲しいので、函館に戻ってきたときに買おう。f:id:RSSHAKE:20210517064512j:image

 

先の銭湯、湯の箱こみちに着いた。入浴料600円先払いで、その後退館するまでの滞在時間に応じた料金を後払いするシステムだ。風呂は結構な種類があり、水風呂もサウナもあった。2階には仮眠室があり布団も敷ける。寝るまでに今まで投稿できてなかったブログを書いて眠りについた。デカいびきをかくひとがいた。あんな音でてるのに本人が起きないのは不思議だ...

 

明日も無事でありますよう、気をつけます。

f:id:RSSHAKE:20210517064554j:image