【34】明戸-北山崎-陸中玉川

cafeくものマスター曰く、北山崎は霧がかかることが多い。北山崎は田野畑にあり、断崖を見渡せる事で有名。それを見るためにここにきた。

 

朝3時に起床。北山崎へは山道で、暗くて熊が出る感じがビンビン伝わってくる。日の出は諦め、明るくなった頃時にキャンプ場を出発する。

なんと勾配10%の坂が約5km続く。荷物を積んでいない状態でもしんどかった。北山崎の入り口に着いた時には少し足が震えていた。

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第2展望台の景観が良いという情報は知っていたので、階段をひたすら降りる。1組のカップルとすれ違う。すげぇ早起きしたんだろうなぁ。展望台に着くと、断崖絶壁が一望できた。海面には太い光の道ができており、2隻の船が道を渡っていた。

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北山崎は観光資源として非常に高い格を有しており、一生に一度は見ておきたいと言われるようだ。自転車で行くにはしんどすぎる。車がベストでバイクがベターだろう。

第二展望台から戻ると、下へ降りる階段がある。510段降りれば岸辺から北山崎が見れる。往復すれば1020段...行くしかない。足がずっと震えている。こんな状態で登った510段は辛いという言葉しか出てこなかった。

 

入り口の東屋で休む。朝飯をとっていなかったのが痛かったが、幸い自販機があったのが救いだった。来た道を引き返す。10%の勾配は恐怖を感じさせる。

 

キャンプ場に戻り飯を作る。途中、今日は移動するべきかどうかを考えていた。足の震えがおさまらず、明戸から出るにはさっきの道か、昨日下ってきたあの坂を登るしかない。行くも苦痛で戻るも苦痛、ここから進むもまた苦痛と若干ここにきたことを後悔した。

飯を食べると足に震えは治った。進めそうな気分だ。キャンプ場の受付で料金を払う際、職員に道を尋ねる。絶対に田野畑の方から登る方が良いとの事だ。そうしよう。

 

昨日下った道をまた登る。ずっと自転車を押して登った。cafeくもは今日も営業しているが、汗まみれの状態ではいけないし、2日連続行ってはいけない気がした。

 

やっと国道45号に戻ったが、そこからまた坂。しかもコンビニもスーパーも何もない。分岐があり、緩やかな方は三陸道で通れない。出発から3時間くらい自転車を押して見えたのがこの標識。

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峠だったんかい!

思わず声が出てしまう。もう足はクタクタ、お腹も減ってしょうがないが、ここからさらに登らなくていいと思えるだけまだ良かった。けどまだ坂はあった。

なんとか踏ん張って、玉川野営場まで到達できた。ここは清掃協力費を管理人さんに払えば使用できる野営場。ちょうど管理人さんがいたので支払い、自転車を置き休む。さてここからどうするか。近くに1店舗酒屋があったので、ビールと缶チューハイを買い野営場へもどる。

モペッドらしきものが1台止まっている。荷台にはテント等が積まれており、私と同じような人なのだとわかった。迷彩柄のカッコいいお兄さんが持ち主だった。フェリーで大洗から苫小牧へ、そこから八戸へまたフェリーで向かい、南下しているそうだ。津波で被害を受けた地域を見て回るとの事。私とは逆ルートで、偶然ここで交差した。バイクや自転車が好きで、モペッドらしきもの自分で改造したカブだった。カッコよかった。

 

テントを設営し、喉が渇きすぎて缶チューハイを飲むと異様な眠気が襲ってきた。このまま寝るとやばいので、最低限荷物を整えて寝袋を敷き横になる。気づいたら明日だった。

 

疲れすぎて写真を全く撮ってなかった...

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