【53】札幌手稲-新篠津

ハガレンが好きで、銀の匙も気になっていた。岩内のコインランドリーで4巻まで読んで以降早く最後まで読みたくて、昨夜ネットカフェへ入った。1時半に寝たが5時に起きてしまい寝不足が治らない。夢に出てくるくらい、本当にいい漫画。

 

今まで海岸線を走ってきた。衛星写真で見る限り、留萌まで建物がまばら。内陸、岩見沢方面へ進んでみることにした。出発してすぐ、大きく綺麗な公園があり、調べ事を済ます。f:id:RSSHAKE:20210528084246j:image

内陸へ進むと直線道路が増える。3.3.63石狩手稲線、道道44号とも呼ばれるこの道路の3.3.63とはいったいなんのことなのだろうか。条目制が関係してるのだろうか。答えは出なかった。f:id:RSSHAKE:20210528084255j:image

眠気に纏われ速度は出ない。石狩に入ると、広大な田畑が道の両側に見える。長野で見たそれよりも遥かに広い。これらを管理する人間が区画ごとにいるわけで、その人数と労力はいったいどれほどになるのか、山梨と長野に住んだことがありながら、農業に関わったことがなく想像がつかない。f:id:RSSHAKE:20210528084340j:image
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車線が多く、反対側の歩道は渡るにも手間がかかる。北海道の押しボタン信号は本州と異なり、ボタンに触れるだけで反応する。豪雪地域や寒冷地域では普通のボタンだと凍結して押せなくなるそうだ。ボタンは本州が赤で、北海道は青らしい。

 

新篠津村に入る頃、菜の花畑が一区画あった。陸奥横浜で菜の花は見たが、この菜の花畑も広かった。道ゆく人も車を止め、写真を撮っていた。f:id:RSSHAKE:20210528084414j:image
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道の駅で休んでいると、4月にキャンプ場オープンのポスターが。敷地は広く、遊具だったり自転車のレンタル、手ぶらでもキャンプできる常設テントもあった。北海道に入ってからはキャンプ場が閉まってばかりで、ここもそうだろうと思ったが営業していた。寝不足もあるので、時間を気にせずテントを張れるのならば、1500円と少し高いフリーサイト料金以上の価値を見出せる。

受付を済ませ、ニュースを見る。今夜は数十年ぶりの満月の皆既月食、ここの天気は快晴。早く寝ようと思っていたが、それはできなさそうだ。

 

テントを設営していると、青年が声をかけてくれた。彼はスーパーカブで日本一周をしている最中で、屋久島からスタートしたと聞いて驚く。カブの後ろにある看板が良いデザインだった。黒く太い、昔のゲームタイトルの様な暖かい雰囲気の文字と木彫りの看板、いろんなブログでこの手の看板は見たけど、ここまで目を引くものは見たことがなかった。f:id:RSSHAKE:20210528084538j:image彼が乗っているカブは日本二周目のようだ。しっかり乗れば40万kmは走れるらしい。

互いのバイクで記念写真を撮った。函館で買って以降出番がなかった三脚が役に立ってくれた。彼が道の駅を出発するときの写真が、フォーカスモードを間違えてボケてしまったことが悔やまれる。f:id:RSSHAKE:20210528084554j:image

屋久島、行く予定を立てていなかったが、行くことにしよう。

 

日が暮れる。近くの展望台で三脚を構えて待つ。自分以外にも複数人が月を見にきていた。レリーズが無いので、今回も息を殺して三脚のレバーを握り、シャッターを切る。なんとか撮れた。f:id:RSSHAKE:20210528084704j:image撮る合間に目で月を見ると、小さくても月食の様子が見えた。ここのところ曇っていたのに何故今日だけ晴れたのか、偶然なのだろうけど不思議に思う。

 

テントに戻り、飯を作って眠る。風が吹き始め、久しぶりに寒さを感じた。思えば、前回の満月は神割崎にいて、そこでも珍しい月を見ることができた。早く寝たいと思った日の夜には、これからも何かがあるのだろう。

明日も無事でありますよう、気をつけます。

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