寝不足は治った、朝4時に起きて撤収する。準備中に夫婦さんが声をかけてくれた。車中泊しながら昔の旅行先を再訪しているようだ。黄色いユースホステルの手帳を見せてくれた。定年後も車中泊で一緒に旅行できるとは、とても良い夫婦だ。
約100km先の釧路に快活クラブがある。もう一か月も快活を使っていない、何としてでも今日はいかなければ。2日いた根室を去る、根室の入り口にあるこの俵アート。そういえば、北海道に入ってまだ牛乳を飲んでいない。
浜中町までの道中、ルパン三世が描かれた案内板を目にする。作者のモンキーパンチの出身地だそうだ。途中、茶内パーキングで昼飯を作る。ここにある展望台は高く、遠く太平洋まで見える。
少し進んで、茶内のセイコーマートの向かいにはハーゲンダッツの故郷とも書かれてある。使用されている生乳はほぼ浜中町で生産されているみたいだ。後ほど調べると、茶内駅近くのコープ浜中でソフトクリームが食べられるらしく、美味いそうだ。
浜中から約1時間くらいで厚岸(アッケシ)についた。道の駅にはコンキリエという施設があり、カキ料理を販売するお店が入ってる。入ってすぐある看板が目に入る。
どこかで見たような、初めて見る気がしないこの中南米系のお方、施設のCMに出てくる人で、施設とは全く関係はないそうだ。目は引かれるがカキの情報が頭に残らない。小さな水族館もあり、カキを主役にマスなどが展示されていた。
曇っていた空が青くなっている。国道から見える厚岸湾がきれいだ。山に入り、ふと横を見ると、エゾシカの視線が明らかに自分に向かっている。見つめあっても仕方ないので進み始める。
峠の最初の坂がめんどくさいので押し歩いていると、オルトリーブのフロントバックを付けた自転車が追い越していった。斜度が緩やかになったので漕ぎ始め、頂上付近で合流した。なんと地元が隣同士だった。大工をしているそうで、仕事がないため日本を回り始めたという。出雲大社まで行ったことがあるそうだ。一緒に出発したが、この方の下りの速さがとんでもなく、すぐに一人になった。
ようやっと釧路に入った。ロ・バザールという地産地消施設があり、そこで牛乳を買ってみる。昔は飲むたびに頭痛をおこしていたが、あの頭痛は何だっただろう。甘くて美味しい。
釧路川が海へつながる手前に架かる幣舞橋(ぬさまいはし)は市内では有名どころ、夕日がきれいに見れるそうだ。快活へは回り道をして橋へ行く。橋には女性像が4体あり、春夏秋冬が題としてつけられている。橋を照らす照明はヨーロッパ的な雰囲気だ。南側の壁面にはSEIKO製の大きな時計がある。夜になればきれいだろう。
曇っていて夕日は絶対に見れないので、近くの店で魚を食べて夜を待つ、この会計が快活1回分にまでなり、すごく後悔したが、サバがおいしかった...
19時を回り、橋の照明が橙色に光る。橋の下にも照明があり、こっちは色が数分毎に変わる。時計も光り、これは待った甲斐がある。
20時には時計の光は消え、人も車も少なくなった。釧路駅前の北大通を走って快活へ向かう。
1か月ぶりの快活。入口で聞こえる松岡修造みたいな声が懐かしく感じる。なんだかんだ110km走った。横になると一気に眠気が...
明日も無事でありますよう、気をつけます