猿払に着いた翌日は悪天候で動けなかった。テントが吹っ飛びそうな強風が夕方から明け方まで吹き続け、不安な夜明けだった。ようやく晴れ、撤収を済ませる。
道の駅で準備をしていると、稚内で一緒だったライダーさんとまた会った。知り合ったライダー同士が色んな場所で会うので、北海道のライダー世間は狭い。
エサヌカ線はオロロンラインと並び北海道でも有名な道だそうだ。近くに来るまで知らなかった。長い直線が牧草地を走る農道だ。
国道を左折してエサヌカ線に入る。ちょうどこの頃から雲がなくなり晴天となった。途中で先程のライダーさんと合流し、写真を撮影する。直線道路に走る大型バイク、マップルの表紙の様な写真は撮れなかったが、それでもいい写真が撮れた。
オロロンラインは静かで落ち着いた雰囲気だったがこちらは明るい印象だった。東と西の違いなのだろうか。エサヌカという名前は通称で、この名前の由来は調べてもわからなかった。
直線を抜けて浜頓別に入る。朝から何も食べていなかったので腹がずっとなっていた。道の駅で食事を済ませる。パンがうまい。
浜頓別にはクッチャロ湖という大きな湖があり、近くにはキャンプ場もあった。時間は昼ごろでここで止まるのは早い気がしたので、先に進む。
枝幸への道は、ツーリングマップルでは単調な景色としか記載がなかったが、北見神威岬周辺の山の迫力は今まで感じたことがないものだった。神威岬で休んでいると、軽トラのおじさんに声をかけられた。今日はとびきり風が強いらしい。たしかに、白波の先端が吹き飛び霧になっている。ここから枝幸へ向かう間、この風に苦戦した。
バッテリー類が空に近いため、宿を取っていた。到着すると、エサヌカを一緒に走ったライダーさんとまたあった。1日に5回も会うとは。もう一人ライダーさんと話していたが、その方は2日で大阪から北海道まできたと言う。
部屋に入り用事を済ませ食料の買い出しへ枝幸市街地へ歩く。近くの食事処へ思わず入ってしまう。ザンギ定食とクラシック。大変おいしいかったが、黒ラベルの方が好きだ。
食料を揃え、宿に戻り風呂に入る。洗濯を済ませ、荷物の整理をする。宿を取ると意外に時間は早く過ぎる。
明日も無事であります様、気をつけます。