【61】稚内-宗谷岬-猿払

雑魚寝でも風と寒さを感じないのは家の素晴らしさだ。天塩からよく会う方の自転車を見させていただく時間が来るまで写真の整理をしたりする。

アラヤのツーリスト、落ち着いたフレームの色にクラシカルなバックが合わさった見た目は綺麗だった。チェーンの清掃と注油、キャリアの増し締め、ディレイラーの調整等を伝えた。素人目だけどこの時はすごく楽しかった。

昼前にライダーたちが車庫からバイクを出し出発の準備を始める。愛車と一緒に写真を撮らせていただいた。初めてしっかり人の写真を撮影した。

 

地元の友人と遊ぶ時、山岡家を見つけると入ってしまうことが多々あった。稚内にも山岡家がある事に驚きながら、天塩から一緒の人と食べに行く事に。

その方は山にも登る様で、私が以前勤めていた上高地や乗鞍にも行った事があるそうだ。もしかしたらそこで会っていたのかもしれない。

山岡家で互いの無事を祈り別れる。宗谷岬までは25km程、近そうで近くない。時間に余裕がないので、急足で向かう。

宗谷岬にやっと着いた。家を出てから約3000km、2ヶ月かかった。この最北端以降、目指す方角が南へ変わる。今日は曇っていてうっすらとしか見えないが、40km先にロシアが見える。気温は12℃でとても寒い。悴む手で三脚をセットして写真を撮る。この写真を稚内市役所へ送れば、到達証明書が返送される。

お土産を買い岬を出る。猿払村まで行くが、もう夕方、休憩を取らずに進む。

宗谷丘陵を右手に見ながら坂を進む。キタキツネを3匹、鹿を1匹見た。鹿は本当に突然出てくる。今回はあっちが避けてくれたが、そうじゃなかったら危なかった。

18時半ごろ、やっと猿払の道の駅に着いた。キャンプ場が併設されているが、閉鎖している。ウェブサイトにはその情報が載っていなかったので期待してたが外れた。

近くに海岸沿いに設営を済ませる。明日は午前から雨らしい。ここから移動できるかどうか。

明日も無事であります様、気をつけます。