【59】苫前-天塩

朝風呂はだいぶ久しぶりだった。昨晩は森進一のファミリーヒストリーを見ていたら寝てしまい、起きたらプロフェッショナルが映っていた。それ以降眠れずに朝を迎えた。

MVNOが鯖メンしていて通信制限が続いている。不便でしょうがない。確か郷土資料館は10時開館だった筈。時間に合わせて宿を出る。f:id:RSSHAKE:20210603081152j:image時間に着くと草むしりをしている人が大勢、入り口は半分空いている。自転車を止めるとお兄さんが休館と教えてくれた。これほど落胆したのは家を出て初めてだ。しかし、調べてられなくとも今のご時世そうなることは予想できただろうに。

 

そうなると今日はどうしようか、天気は抜群の快晴だ。かの有名な原野のオロロンラインまでは100kmほどありそうだ。ここだけは晴れた状態で走りたい。時間的に無理をすればいけなくもなさそうだが、ツーリングマップルにはアップダウンの文字が経路上に散らばっている。踏ん張るしかなさそうだ。チェーンが伸びてしまうにを覚悟して、今回ばかりは押さずに登る。

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初山別村カントリーサインには星が描かれ、道の駅の看板にも同じく星が。今日の快晴なら、とても綺麗な星空が見えるのだろう。f:id:RSSHAKE:20210603081327j:image
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この辺りから小さく利尻富士が見え始めるf:id:RSSHAKE:20210603081349j:image

遠別町を抜けると、牧場が横手に見えた。北海道に入り初めて放牧牛を目にした。自転車を止めてしばらく歩道から牛達を見る。この時点で、オロロンラインに行くことは諦めていた。今日はそこよりも、天塩までの道をしっかり見よう。

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途中、荷物を積んだ自転車に追いついた。追い越して少し先のセコマが同じ休憩場所だったので声をかけてみると、礼文までいくとの事。おそらく天塩でまた会うことになるかもしれないと思いつつ、先に出発した。

f:id:RSSHAKE:20210603081455j:image天塩中心街で今日の寝床を探している最中、温泉があった。夕映(ゆうばえ)という施設で、アンモニア臭のする温泉で有名だそうだ。それよりも名前の夕映に惹かれて入ってしまう。f:id:RSSHAKE:20210603081506j:image
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風呂から上がり、天塩川の南にある鏡沼公園による。ここにはフリーサイトよりも安く泊まれライダーハウスがある事で知っていたが、コロナで閉鎖中。女性専用のライダーハウスがあったのにはライダー配慮の深さを感じた。

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河川公園に移ると、利尻富士が綺麗に見え、日がそこに沈もうとしている。カメラを取り出してふと近くを見ると、あの自転車の方がいた。やはり、ここでまた会うことになった。f:id:RSSHAKE:20210603081558j:image

地元の方も夕日を撮影しにきて、ちょうど利尻富士の頂点に夕日が沈んだ時の写真を見せてくれた。美しい写真であった。手塩の名物は風らしい。この先の風車群を、まるで一本しかないように見える箇所を教えていただいた。忘れないようにしなければ。

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日が沈み人気がなくなったところで、河川敷の端で設営を済ませる。オロロンラインまで進んでいたら、寝床に困ったであろう、無理はしないでよかった。

明日も無事でありますよう、気をつけます。

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