【27】気仙沼-大船渡

窓からの日差しで目が覚める、快晴だ。連泊が無駄にならなくてよかった。適当に朝食を食べホテルを出る。

今日はどこまで行くか。本当は前日までに考えなくてはならないのだが、最近は当日の朝考えるようになってしまっている。とりあえず陸前高田を目指し宮城県を出る。

 

宮城県を出る手前に半島があるが、自転車で半島に突っ込むと短くても2日は過ぎてしまう。今回は行かないことにする。

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陸前高田が見えてきた。海岸沿いは遺構と祈念公園があり、市街地は北の高台に広がっている。防波堤が長く建設されている。それは壁と表現できるくらい高く、しかし自然の力の前では時間を稼ぐまでに止まる。その時間が人の命を左右する。

 

道の駅の隣には陸前高田の被害を伝える伝承館がある。

f:id:RSSHAKE:20210504090125j:imageこの場所は震災で特に波が高かった場所だ。当時の街は「ほぼ壊滅状態」という報道がされていた。犠牲者の9割は溺死であるという情報に目が離れない。どんなに苦しかっただろう。

 

奇跡の一本松は報道でも紹介される事が多い。この1本は、かつて高田松原と呼ばれていた約7万本の松林の一部だった。この松は枯死状態で、今は鉄製の心棒を幹として入れ込み保存をしている。この松は色んな要因があって流されずに済んだ。

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施設の奥には高い防波堤がある。そこからは市街地が少し遠くの高台に見える。

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施設を後にして国道を走る。今日は大船渡の尾崎岬にあるキャンプ場までいかねばならない。明日からGW、今日そこへテントを晴れるのは運が良かった。

 

明日も無事でありますよう、きをつけます。