目が覚めたのは4時半ごろ。つま先が痛くて、体育座りを横にした格好で寝ていた。
テントが夜露でずぶ濡れで、朝の日差しでは乾きそうもない。絞れるくらい水気を拭き取り撤収。
近くに仙台国際空港がある。国道4号を北上して仙台空港へと続く道へ右折する。駐輪場の場所に迷う。端の方にあった。
国際線のロビーにはテープが貼られ、国内線の方もちらほら人がいるくらい。東北の玄関口として国際線が開いた時はどれくらいの人で賑わっていたのだろう。
1階には空港開設から震災とその後について大きいパネルがある。2011年3月16日には部分的に滑走路を復旧、臨時管制を敷き空港機能を回復させ、トモダチ作戦の拠点として使用された。初めて知った。空港は震災後、民営化し仙台国際空港としてスタートした。ロゴの６つの翼は東北6県を表している。
2階の脇には「ずんだ茶寮」。各県で食べておきたいものを書き出したのを思い出した。なるべく食費は抑え、その分を宿代に回したい気持ちが強く、忘れてしまっていた。枝豆の風味が甘くて美味い。枝豆大好きなのでこの味は忘れないだろう。「ずんだ」は「打豆」からきているのが有力らしいが決定的ではないらしい。
展望フロアへ。ちょうど離着陸の多い時間帯だったので、どでかいレンズを持った人が数名、子供連れが2組ほどいた。
蔵王連峰へ飛び立つ航空機の写真がここではオススメらしい。
子供が方位盤遊具の上でポーズを決めている。ソルバッドガイの敬意ばりのグッドサインを出しておいた。家族連れの写真も撮ってみたいのだが、知らない他人に撮られるのは嫌だろうという気が勝り、隅の方へ移りプロペラ機を撮る。
瑞鳳殿と東照宮を目指す。途中公園の隅で昼飯を作りながらテントを乾かしているとおじさんが話しかけてきた。訛りがキツすぎて何と言っているのかわからなかった。北に行けばこれがさらに増えるのか。
名取川を越え仙台市に入る。道幅が広くなり交通量が増える。瑞鳳殿は仙台駅へ向かう手前で西に行く。着いたが、新型コロナで臨時休館が続いているようだ。
近くに仙台城跡がある。マッピングしていなかったが寄ってみる。有名な伊達政宗騎馬像はここの本丸跡にある。夜景を見据えるあの構図はどうやって撮ったのだろう。仙台市は政令指定都市。人口は大体100万人で、地元の5倍だ。展望からはビル群が見える。
城跡を後にし仙台駅へ向かう。大通りに名前があり、交差点には通り名の交差看板が立っている。
ここを素通りするには勿体なさすぎる。今日は仙台に留まることにしたが、こんな都市ではテントは張れない。近くに快活がある。ありがとう快活。
駅前から伸びる青葉通りには地下駐輪場があり、バイクも自転車も停められる。自転車は24時間60円で安い。自転車に鍵をかけバイクカバーを覆う。
牛タンは仙台名物だが、駅近くに手頃な値段で食べられるところがあったので、せっかくなので食べる。こういう時のために普段の外食を抑えているのだと自分に言い聞かせる。
味は仙台味噌、辛口だ。すごく美味い。焼酎も美味しい。店員さんはごついがすごく丁寧だ。レジ横に仙臺四郎という人物の写真が飾ってある。人神らしく、仙台の飲食店にはほとんど飾ってあるそうだ。
店を後にし、通りを歩く。仙台はジョジョの作者、荒木飛呂彦の出身地であり、S市杜王町のモデルだ。4部はとても好き(8部は少ししか読んでない)なので勾当台とか定禅寺、広瀬通りなどを見ると気分が上がる。中でも定禅寺通りの欅並木はとても綺麗だった。定禅寺という寺は今はない。
散策を終え、快活へ向かう。飲食店は20時を過ぎれば閉まる。このご時世にこんなことしているのだ。コロナにはならないように注意しなければ。
明日も無事であります様、気をつけます。
