自転車旅行に必要な物

    齢20前後から、自転車での遠出に関心があった。数年考えていた間にその理由が分かった。自分は、連続した道、連続した一日で行ったことのない所へ行きたかったからだった。

    所謂「自転車で日本一周」の分類になるこの遠出に必要な物はそう多くはなかった。色々と準備しすぎた。自分で忘れないように、最低限必要だったものを書く。

 

↓家を出てすぐの自転車。フロントバッグまでつけて荷物パンパン。こんなにいらない。重すぎてキャリアのネジが1日で結構緩む。

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↓1ヶ月後くらいの自転車。結構荷物を減らした。サイドバックは余裕ができている。分かりずらいが、、、f:id:RSSHAKE:20240206130222j:image

 

移動手段

自転車

 ・前後キャリア。

 ・サイドバック4個 

 ・前方ライト 

 ・後方テールライト 

 ・サイコン 

 ・方位磁石 

 ・ヘルメット 

 ・ボトル2本

 ・ボトルホルダー2個

    ・自転車保険

自転車整備用品

 ・コンパクトになる空気入れ 

 ・予備タイヤチューブ2本

 ・タイヤレバー3本

 ・予備のチェーン1本

 ・チェーン伸びチェッカー 

 ・チェーンクリーナーとチェーンオイル1本ずつ

 ・予備のブレーキシュー2個 

 ・六角

 ・万能グリース

宿泊手

・テント

・グラウンドマット

・寝袋

・上の三つをまとめて詰められる、防水仕様のバック。自分はモンベルのドライコンテナチューブのLサイズだった。

 →三つの道具を雨とかで濡らさないことが重要。濡れるとテント泊がキツくなる。

 

・調理器具 水を沸かす、少量の食材を焼くことができれば十分

 →クッカー(小鍋と小フライパン)

  小ざる 麺類の水切りに絶対必要

  バーナー CB缶対応のもの

  CB缶 

  フォークスプーン一体型のやつ 一本

 

衣類

・3日分の衣類(ここでは靴下、下着、半袖を指す)

コンバーチブルパンツ 2本

・防風的なジャケットとダウンジャケット 1着ずつ

・長袖長ズボンタイプのインナー2着

 →上の二つは温度調整、寒さ対策で活用できる

・ハンドタオル4本

 

電子機器

スマートフォン

・容量多めのモバイルバッテリー 1個

・上二つに必要なケーブル

 

     以上。これらをどう入れるか、とか細かい所までは人と自転車によるから書けない。

    遠出を記録する手段はあった方がいい。自分は一眼レフカメラと走行ログが取れるスマホアプリ、メモ帳だった。Go pro でもいいし、地図でもいい、手帳でもいいし、なんでもいい。どこで何があったか、思い出せる印象的な景色があったか。記録があると、終わったあとで見ていてもより鮮明に思い出せる。

【127】高松-徳島市

どうやら今夜、台風が九州四国を通過するようだ。昨日も漫喫、今日も漫喫。徳島市まで進む。高松にあるうどんの有名店は朝から行列ができていた。人混みは避けねば。朝食は抜きとなった。さぬき市、東かがわ市を抜けて鳴門へ向かう。f:id:RSSHAKE:20210821174542j:image

徳島県香川県の境に大坂峠がある。地図で見ると曲線ばかりのヤバげな峠。昔、阿波の女性が讃岐に嫁ぐ際にはこの峠を越えていくので、この峠は花嫁の道と呼ばれていたそうだ。「讃岐男に阿波女、伊予の学者に、土佐の高知は鬼侍。」四国の人柄を表す言葉だそうだ。高知だけこき下ろされてる感じがするが、、、この峠は越えず海沿いを進む。
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いよいよ最後の徳島県、県境の手前で30分ほど休む。鳴門スカイラインというよさげな道があったのだが、坂を上る気になれなかった。ここを経由すれば大塚国際美術館、鳴門大橋までたどり着く。
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だんだんと雲行きが悪くなってきた。特に見たいものがあったわけではないが、徳島阿波踊り空港へ。大型ディスプレイには阿波踊り祖谷渓など徳島の観光情報が映し出されている。お盆まであと数日、この時期に四国にいることはおそらく今後ないのだろう。航空機の発着はない時間帯だった。
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吉野川の河口近くにかかる阿波しらさぎ大橋。手前の吉野川大橋から見ると、白い照明が横一線に伸びている。風がとても強くなってきた。今夜は徳島市の漫喫で台風をしのがなければならない。
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台風が接近する直前の雨雲レーダー。店内は風の音が大きく響いている。
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明日も無事でありますよう、気をつけます。

【126】丸亀-高松

徳島から東京へのフェリーは。丁度徳島に着く日が休航のスケジュール。残りの日数は少ないが、急いで走るよりかは1日追加して中間を設けたほうがよさそうだ。今日のところは高松市までゆっくり走ろう。

丸亀城、見ないで進む予定だった。綺麗な石垣で有名な城だそうだ。間詰め石が多く、少し離れれば壁のように見える。今日はとんでもなく暑い。城の周りでランニングをしている人が複数、伴走がついている人もいた。f:id:RSSHAKE:20210821174432j:image
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香川はうどん、道路沿いに建つうどん屋の多さよ。有名店は探していないが、立ち寄ったお店のうどんがおいしい事は関東では感じられないだろう。「セルフうどん」という言葉は初めて聞いた。全国チェーンの丸亀製麺とかで見られる、レーンに並び、うどんを湯掻いてもらい、サイドメニューを取ってレジへ進みうどんを受け取り会計という仕組み。香川では昔からこの仕組みはあったが、店の形態としたのは岡山のうどん屋さんが初らしい。自分で湯掻く店もあるそうだ。
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坂出市大崎半島の根本を突っ切る讃岐浜街道を走り高松市へ。レグザムという名を冠した施設が複数あった。電子機器、スノボ用品を作っている会社だそうだ。f:id:RSSHAKE:20210821174400j:image

高松市に着いたのはお昼過ぎ、市内の施設はほぼ、お盆期間中の混雑を回避するために閉館中だった。
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高松港では女木島男木島、小豆島、直島へ向かうフェリーが停泊している。船の往来を長いこと眺めていた。何を調べようという気にならない、なぜなんだろう。
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高松港の先には「せとしるべ」という灯台へ続く長い防波堤がある。夜には灯台が赤く光る。夕暮れから段々赤みを増す灯台は綺麗だった。
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あと2日。明日も無事でありますよう、気をつけます。f:id:RSSHAKE:20210831141449j:image

【125】東予-丸亀

目が覚めると船は東予港に接岸していた。下船開始から一時間で船から降りればよく、朝食を済ませてから下船した。下船板のでかい凹凸からくる衝撃で残っていた眠気は吹っ飛んだ。港を出てすぐは曇り空だったが、産業道路と呼ばれる大通りに出ると太陽光が雲間から差し始めた。山々の連なり方がすごい。東北や北海道、北陸にもこんな連なりはなかった。f:id:RSSHAKE:20210821174243j:image

新居浜にて地図の回収と洗濯を済ませ、天満峠を越えて四国中央市へと進む。峠を越える頃に天候は晴れに変わる。暑いのにはもう慣れた。四国中央市が見えてくる。山の迫力がすごい。海、畑、町、山が視界に収まる。すごく美しい。
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四国中央市を通り抜け、いよいよ香川県に入る。観音寺市といえば、瀬戸の花嫁の舞台だ。カントリーサインにある山車は太鼓台と呼ばれるもの。豊浜には讃岐ちょうさ祭りがあり、例年なら10月ごろに行われる。ちょうさ会館が国道沿いにあるが、残念ながら閉館時間を過ぎていた。
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どでかい積乱雲が東の空に浮かんでいる。香川と徳島の県境の山だろうか。父母ヶ浜へ向かう。鏡のような静かな潮だまりが空を映す、ウユニ塩湖のような写真が撮れる場所として三豊市の観光局が推している。
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f:id:RSSHAKE:20210821174235j:image700mくらいの砂浜に100人くらい、そこそこの人。中央部に人が集中していた。そこに行くのも嫌なので、観音寺市側から来てすぐの場所で写真を撮った。ちょうど日の入りに雲がかかり、風が少し吹いていた。燧灘と蔦島、遠くに広島、荘内半島が見える。

昔、子供を探していた夫婦が峠で賊に襲われた。そこに探していた子供が現れ、身代わりとしてその首を賊にはねられた。というのが父母ヶ浜の由来だそうだ。子供がなぜ身代わりで首をはねられ、大人が助かるのだろうか。調べると別の由来があった。子供探しの末、夫婦はあるお堂に籠りお地蔵さんに願掛けをしていた。ある夜賊が襲ってきたが、お地蔵さんの首が切られただけで夫婦は無事だった。その後、実は探していた息子がその賊だったことが分かった。というものらしい。父母ヶ浜の南、観音寺市へ向かう途中の天王という地区に地蔵堂がある。そこらへんがこの地名にゆかりがあるのだろう。

荘内半島の根本、詫間を抜けて丸亀市の漫喫へ向かう。野宿やキャンプをもうしないので夜まで走れるが、本来だったら多分、父母ヶ浜の外れで野宿をしていたのだろう。明日も無事であります様、気を付けます。f:id:RSSHAKE:20210830134658j:image

【124】京都-大阪-東予

本来ならば四国へはしまなみ海道を経由して入る予定だった。しかし、大阪からフェリーで四国へ入り、徳島からのフェリーで東京へ戻り、家へ帰ることに決めた。

2日いた京都を離れるが、その前に平等院鳳凰堂へ行かなければならない。金閣寺でシャッターを頼まれた人から平等院を推されていたのだ。宇治市へ周り道。

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慣れてはいたが、暑い。汗が止まらない。
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自転車を置く場所に迷っていると、職員の人が案内してくれた。堂内は飲食物の持ち込みは禁止されているが、ペットボトル飲料ならばOKとのこと。参道にある自販機は儲かりそうだ。暑さしのぎのミストが出てはいるが、すぐ上昇してしまいその効果があるのかどうか。「極楽いぶかしくば 宇治の御寺をうやまへ」平安に記されたこの一節はHPにも書いてある。
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f:id:RSSHAKE:20210818162840j:image末法の世界では仏の教えが乱れ、天災が起こり治安が悪くなる。そんな世に生きる人間は救いをどこに求めるのか。極楽浄土、行けば苦しみが解放され、心穏やかに暮らすことができる。よくわからない世界観ではあるが、この平等院はその極楽浄土を現世に再現するために建造されたという。中堂棟上の1対の鳳凰が綺麗だ。中堂を正面に眺められる広場に敷かれた砂利が高温で、膝をついたときに思わず声が出る。平等蓮がいい感じの場所においてある。f:id:RSSHAKE:20210818162829j:image

14時ごろに平等院を後にし、大阪港へ向かう。淀川をずっと下って行ったが、一定間隔に設置された柵がとても通りにくい。大阪はコロナの感染者が多い都市、寄り道はしていられない。大阪城通天閣を横目に走る。
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四国オレンジフェリー、大阪南港から愛媛県東予までを結ぶ。南港についたのは21時ごろ、フェリーの出発は22時宇治からここまで7時間と長かった。目を覚ませば四国、いろいろ複雑な心境だが、とりあえずはその最初の光景を楽しみにしよう。
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明日も無事であります様、気を付けます。f:id:RSSHAKE:20210821185535j:image